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液体グランド塗布用ゴムローラー | 銅版画用途

サイズ感が可愛らしいグランド液塗布用ローラー
サイズ感が可愛らしいグランド液塗布用ローラー
こんな方におすすめ
  • 銅版画において液体グランドを塗布するためのロールをお探しの方
  • 小型のロールの購入を検討されている方
  • どうしてもご愛用していたロール枠を活かして使いたい方
目次

液体グランド塗布用ゴムローラー【銅版画用途】

お客様

現在手元にあるローラーの枠を支給してゴムローラー部分だけ製造してもらうことは可能でしょうか?使っているローラーの写真を送ります。

お客様がお使いの接着剤塗布用の木製+表面紙(?)のローラー
お客様がお使いの接着剤塗布用の木製+表面紙(?)のローラー
中島ローラー

お問合せありがとうございます。製作は可能ですが、注意点もございます。
(注意点は記事内で記述致します。)

お客様

了解しました。ローラーは、銅版画制作でグランド液を銅板に塗布して伸ばすために使う予定です。

中島ローラー

承知しました。それでは、お客様のお使いのローラー枠に合わせて製作してみますので、ローラーをしばらくお預かりします。

※注意:上記は、実際のやりとりを、ぎゅっと短縮してあります。。。

完成品の仕様

「 液体グランド塗布用ゴムローラー 」
  • ローラーサイズ:直径 φ4cm × 面長 6.7cm
  • 材質:NBR (ゴム)
  • 硬度:20度
  • 鉄芯タイプ:旧式 ( 鉄芯直径 φ1.6cm )
  • その他:枠はお客様支給

枠がオシャレで可愛らしいですね!

さすが、女性版画家のお客様がチョイスした1品。

美術家さんご愛用のローラーって印象を受けるデザインです。

当社の枠は、ゴツくて、すみません (涙)。

銅版画制作で液体グランドを塗布する用途で依頼あり

お客様から、銅版画制作において、「液体グランド」を銅板に塗布するためのゴムローラー製作をご依頼いただきました。

液体グランドとは?

液体グランドは、銅版画の制作において、版面に塗布し防蝕剤として使用する液体のことです。グランドを版面に塗布することで、描画しない部分を保護し、版面を腐蝕から守ることができます。

【引用元】武蔵野美術大学様  造形ファイル / 液体グランド

ゴム硬度は、お話しを伺いながら、ユーザー様と一緒に選定しました。

液体グランドをローラーで塗布する際は、銅板を傷つけないように日頃より「軟質タイプ」の、硬度約18度程度のゴムローラーを使用しているとのこと。

当社で近い硬度・かつコストも割安でご提供できる規格品材質の赤茶色NBR20度品をご提案致しました。

お預かりした木製ローラー
完成した軟質ゴムローラー

下の写真のように、枠に力を加えて広げることでローラーを取り外すことが可能です。

両端の穴に、ひっかけて使用する形状
両端の穴に、ひっかけて使用する形状

本案件のローラー製作上の懸念点

枠を支給してローラー部分のみ注文をご検討のお客様へ

当社のゴムローラーは、当社の製造している枠に合わせてゴムローラーの材料を準備しています。

そのため、他社製品やお客様ご自身で準備された枠の場合、完成後にローラーがうまく回転しなかったり、不具合が発生する場合がございます。

本案件でのポイント・心配だった点

例えば、本案件では、お客様支給の木製ロールのセンター穴は約3mm程度でした。

しかし、当社にて、ご用意しているゴムローラーはセンター穴が約6mm程度ございます。

そのため、穴に枠の軸になる部分を通した際に、穴が大きいため遊びができます。

今回は、この穴の大きさが合わないという部分が最大の懸念点でした。

実際に完成した製品は、ロールをお使いの際に支障が出ないレベルだと、当社・お客様の双方で判断致しました。

回転も滑かで、枠にもしっかり納まりました。

枠支給の案件の場合、ご了承いただきたいこと

支給いただいた枠に合わせたロール製造の場合は、コスト面や設計の面で、課題が生じることが多々ございます。。。

恐れ入りますが、案件によっては、製作をお断りをさせていただく場合もございます。

基本的にはお客様のお力になれるように、当社のできることをご提案させていただきますので、まずは気軽にご相談していただけますと幸いです。

お問い合わせはコチラからどうぞ

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この記事を書いた人

創業 明治36年 / 西暦1903年
(法人化は1973年~)

【版画・リトグラフ・工業用】
ゴム・革ローラーを製造&販売

【オフセット印刷・活版印刷機用】
各種ローラーの巻替え・消耗品販売

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