- 100円ショップでゴムローラー購入をご検討中の方で、ゴム材質の特製を知りたい方
- 安価で購入できるロール製品のメリットとデメリットを確認したい方
- 価格が安い製品と高い製品でどのような違いがあるのかをお調べの方
100均 ゴムローラーを買ってみた【当社製品との違いは?】
当社のハンドローラー製品は、ご購入いただいたお客様に長くお使いいただきたいという想いで、設計された「耐久性重視」の製品となっております。
当記事では流通している安価な製品と当社製品を比較して、材質や製造方法についてどのような違いがあるかご紹介致します。
決して、他社様の製品をけなしたり、非難するための記事ではないことをご理解いただけますと幸いです。
材質
一般的な廉価製品の場合
基本的には「NBR」以外の耐油性・耐溶剤性能が低い材質が採用されています。
例えば、耐油性がないゴム材質に、油性インキや石油系溶剤などを塗布すると、劣化していきます。
単価が低い分、短期間の消耗品として設計・販売されています。
当社ハンドゴムローラー製品 「ゴム手ローラー」の場合
当社の規格品ハンドゴムローラーの「ゴム手ローラー」のゴム材質は「NBR(ニトリルブタジエンラバー)」が採用されております。
「NBR」は耐油性、耐溶剤性に優れており、汎用性の高いゴム材質です。
NBR材質の特徴
造り
一般的な廉価製品の場合
基本的には、金型を使って、ゴム材質を「ちくわ状」にプレス成型します。
この「ちくわ状」ゴムの穴の部分に、樹脂や塩化ビニルなどの芯材を通してローラーの形になります。
このとき、接着材を使用しているケースと、使用していないケースに分かれます。
接着剤を使用するということは、接着工程が増えるため、製造コストが上がります。
より価格メリットを出すための工夫として、接着剤を使用せずに穴に通すだけの工程を採用している場合がございます。
廉価品はゴムが芯材に接着されていない作りが多いので、耐久性能は望めない。
当社ハンドゴムローラー製品 「ゴム手ローラー」の場合
当社の「ゴム手ローラー」製品は、芯として採用しているアルミパイプに「NBR材質」を加硫して、焼き付けています。
ゴム材質をアルミ芯から手で引き剥がそうとしても、まず無理です。
軸(シャフト)を受ける部分
一般的な廉価製品の場合
廉価品の場合、ローラー側面には樹脂やプラスチック素材のフタ状の物が取り付けてあるケースが多いです。
フタ状の部品の中心にシャフトが通る穴が空いていて、そこからシャフトを通してハンドローラーとして使用します。
プラスチック素材などのフタ部分は、100円ショップなどのロール製品など数がまとまれば型を使った製法で、コストを抑えつつ、個体差があまり生じにくいようなメリットがあります。
デメリットとしては、軸やシャフトでロールが回転する際に、このプラスチック素材のフタ部品が摩耗して削りカスが出てしまう可能性があることです。
当社ハンドゴムローラー製品 「ゴム手ローラー」の場合
当社の場合、幅24cm以下のゴム手ローラー製品の軸受け部分には「真鍮パイプ」を打ち込んであります。
また幅30cm以上のゴム手ローラー製品には、回転をスムーズにできるように「小型ベアリング」を搭載しております。
「真鍮パイプ」や「小型ベアリング」搭載品の場合、軸やシャフトが回転した際に、側面部品の摩耗による削りカス発生を防いでくれます。
お客様が、当社のハンドローラー製品をご利用の際に、かなりの圧力をかける場合は、上の写真の右側のようなφ16mmのアルミ芯金にゴム巻きした「耐圧仕様」でもご用意が可能です。
この「耐圧仕様」のアルミ芯金には、芯金のセンターにシャフトが通る穴を空けてあり、プラスチック素材などと比較して削りカスが発生しにくい仕様となっております。
圧着・貼り付け用
100円程度の製品ですと、壁紙などを貼る用途として販売されているのが一般的でしょうか?
廉価製品の多くは、思い切り荷重を加えて圧着すると製品が耐えられないことがデメリットです。
ただしあまり圧力をかけないのであれば、廉価品の方がコスト的に圧倒的にメリットがありますね。
使用用途によって使い分けるのが良さそうです。
使いやすい圧着・貼付用途ゴムローラーの仕様は?
印刷・塗装用
前述のとおり、NBR材質は耐油性・耐溶剤性があります。
耐油性がない材質であれば、油性インキをローラー面に乗せた時点から劣化が急激に始まります。
また基本的にローラー部分を溶剤で洗浄することは耐性がないため、不可です。
ただし、安価なため、使い捨て・交換して運用することを考えれば高品質品よりもコストメリットが出るかもしれません。
これもどのように使うのか、使う頻度や求められるクオリティなどお客様の使用用途などによって異なりますね。
廉価製品は一般的に耐油性・耐溶剤性が低いゴム材質を採用している。
まとめ
100円程度で購入できるゴムローラーは圧倒的なコストメリットがあります。
消耗品として考え、何度か定期的に購入したとしても100円の価格であれば、低コストで抑えることができますね。
もしもお客様が圧着用途で強い負荷をゴムローラーにかけたい、大型サイズのローラーで効率的に圧着したいというご要望があれば、当社のゴム手ローラー製品をおすすめいたします。
あるいは、インキなどをゴムローラーに塗布して使用する場合は、ゴム部分に耐性があるかないかで、ゴムローラーを永くお使いいただけるかどうかが変わります。
インキや溶剤で膨潤してしまうような材質であれば、ゴム表面の形状も変化するので印刷や塗布時の品質が一定に保てなくなる恐れがあります。
ご購入を検討しているゴムローラーに、耐油性や耐溶剤性がどの程度あるのかをご確認いただくことも、購入判断ポイントの1つですね。
当社規格品 ハンドローラー 「ゴム手ローラー」
100円均一のローラーと比較すると、初期コストはかかりますが、油性インキや石油系溶剤への耐性があり、長持ちします。
また強く圧力をかけても廉価品ロールよりも耐荷重性は高く丈夫です。
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