- シリコンゴムローラーの製造・巻替え発注をご検討の方
- シリコンゴム材質の特性・特徴についてお調べの方
- 強度を高めたり、離型性を高めたシリコン材質の取扱について知りたい方
シリコン ローラー | シリコン材質ロールの特徴について
当社では、「NBR」のゴム材質や「ウレタン」材質ローラー以外にも様々な材質をご提案・ご提供することが可能です。
本記事では、「シリコン」材質にてローラー製作した場合のゴム材質特徴をご紹介致します。
一般的にシリコンゴム材質が活躍している分野
シリコンゴムは、とても高機能なゴム材料です。
「耐熱性」・「耐寒性」・「反発性」・「離型性」・「耐候性」・「絶縁性」など幅広い特性・耐性を兼ね備えています。
業界としては、エレクトロニクス分野や自動車関連産業などの工業製品や、医療関連または食品製造など、幅広い分野でシリコンゴムが活用されています。
また人体に無害・アレルギー反応も少ないとされ、「安全性に優れる」ため、ご家庭の食品容器や調理器具などにも使用されています。
より身近に感じられるゴム材質と言えるのではないでしょうか。
シリコンローラーの主な用途
シリコンゴムローラー用途として、機械用では「搬送用ガイドロール」・「ニップロール」・「ラミネートロール」として、ご依頼いただくことが多いです。
ゴムロールとして成型した際に、高い「離型性」を発揮することができます。
ロールに、フィルムや紙が巻き付かないようにしたり、塗料や接着材などをゴムロール表面から接触媒体にしっかりと渡したい場合は選択肢の1つとなるゴム材質です。
手で持って使用するハンドローラーとしては、「接着材塗布用」や「フィルム圧着用」などとしてご提供するケースも増えています。
安全性に関して、食品衛生法をクリアした材質選定も可能で食品まわりの製品にも活用できます。
下のリンクは食品関連の資材製造機械に搭載された接着用「のり」を塗布するための円盤型ローラーの製作実績です。
参考:特注品 円盤型シリコン着けローラー
シリコンローラーの製作事例
シリコンゴム材質の優れている性能
シリコンゴム材質の性能面で優れている部分は下の通りです。
- 離型性
- 耐熱性
- 耐寒性
- 耐候性
- 絶縁性
- 安全性
離型性
シリコンゴムは「離型性」が高い点が特徴です。 「離型性」が高いと、例えばフィルムや用紙搬送用途のローラーの場合、シリコン材質を採用すると他の材質よりもシリコンと媒体との離れが良くなります。
当社過去実績においては、薄紙を使用する機械の搬送ローラーとして、「紙がローラーに巻き付いてしまう」というトラブル発生のお客様に対して、材質をシリコンに切り替えることによりお困りごとを解消したケースもございます。
耐熱性
「耐熱性」においても、シリコンゴム材質は優れています。 連続使用温度は150度で、最高使用温度は200度まで耐えられる材質もございます。
メーカーによって異なりますが、NBR材質の耐熱温度は約90度程度、ウレタン材質が70度程度です。
比較するとシリコンの耐熱性能の高さが分かります。
耐寒性
シリコンゴムは耐寒性能も高いです。 マイナス70度の環境にも対応できる製品もございます。
NBR=マイナス10度程度
ウレタンゴム=マイナス20~マイナス40度程度 (各社製品によって異なる)
耐候性
NBR材質はゴムに紫外線が当たるとオゾンクラックを引き起こし、材質が劣化する性質がございます。
シリコンの場合は、NBRと異なり、耐候性が高いです。
参考:NBR材質に耐候性を付加することも可能
絶縁性
シリコン材質は、ゴムの特性である電気絶縁性が良好です。
導電性を付加したシリコン材質を取り扱っているメーカーもございますので、シリコンゴムローラーをご検討で、帯電防止機能が必要な場合はご相談下さい。
参考:帯電防止/導電性 ゴムローラー (NBR材質)について
安全性
人体に対して有害な物質が含まれていないとされており、食品関連の業界でも採用されるゴム材質です。
シリコンゴム材質の弱点
シリコンゴム材質が他の材質と比較してデメリットとなりそうな点は以下の通りです。
- 耐摩耗性
- 価格面 (NBRやCR・ウレタンなどと比較して)
耐摩耗性
「シリコンゴム」は、物性・表面強度が低く、機械的強度が「NBR」や「ウレタン」などに比べて、劣る部分が弱点です。
価格面
NBR材質や、ウレタンゴム材質と比較して、シリコンゴム材質は、高価になるケースがございます。
材質による金額の違いを比べていただくために、NBR材質とシリコン材質の2パターンでお見積り対応も可能ですので、気軽にお申し付け下さい。
ローラー向けシリコン材質は、様々なラインナップがある
当社では、シリコンゴムメーカーと複数社取引がございます。
メーカーによって、前述のシリコンゴムの「優れた点」をさらに強化したり、逆に「弱点」をカバーする製品も提供しています。
例えば、シリコンゴムの弱点は「物性・強度が低いこと」ですが、これをカバーするような製品を開発・販売しています。
ただし、「耐摩耗性や強度」の弱点をカバーする材質は、「離型性」が通常のシリコン材質より低くなるという相反する性能も付与します。
分かり易いように、例えば5段階評価で、シリコン材質の機能性を製品別でまとめました。
メーカーによって、名称やラインナップ・機能性が異なるため、下の製品種類名称はあくまで仮称です。
シリコン製品の性能表 (例)
※5段階評価:「5」が最も優れていて、「1」が良くない意。
製品種類 | 材質強度 | 離型性 |
---|---|---|
高強度製品 | 5 | 1 |
高強度製品2 | 4 | 2 |
汎用タイプ | 3 | 3 |
高離型製品 | 2 | 4 |
超高離型製品 | 1 | 5 |
表面強度アップにより、離型性ダウンを伴う場合がございます。
ご使用用途によって、性能バランスを考えたご提案をさせていただきます。
製作可能な硬度は?
硬度は約30度~80度程度の範囲でご提供可能です。
ご用途をお知らせいただけますと、過去実績から適切な硬度のご提案をさせていただきます。
シリコン以外の材質について
当社ではシリコンゴム材質以外にも、下のような材質をローラー製品として製造・提供することが可能です。
製造可能なローラー材質
表中にない材質でも製造・提供可能な物もありますので、気軽にお問合せ下さいませ。
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