- ローラーへ複雑な表面加工をご検討中の方
- 曲線などの溝をゴムローラーに加工されたい方
- レーザー加工のメリットとデメリットについてお調べの方
レーザー加工 ゴムローラー | 複雑なデザインも加工可能
ゴムローラーの表面に複雑なデザインを施したい場合、「レーザー加工」にて実現できる場合があります。
本記事では、ゴムローラー表面にマス目を彫って、凸部分の細い線を作るような「レーザー加工」の事例をご紹介致します。
レーザー加工 | 手彫り加工との比較 メリットは?
ゴムロール表面へのレーザー加工と砥石を用いた手彫り加工とを比較して、メリットをあげるとすれば以下の2点が挙げられます。
- 複雑なデザインの加工が可能
- 均一で綺麗な仕上がり
1.複雑なデザインの加工が可能
曲線など複雑なデザインの場合でも、ゴムロール表面に加工を施すことができます。
通常は金属板やゴム板などに加工を行いますが、平面上であれば、基本的にデザインデータ通りに仕上げることが可能です。
ロール表面の場合は、曲面への加工になるため、まずはどのようなデータで加工をご検討されているか当社へご相談下さい。
2.均一で綺麗な仕上がり
機械へプログラミングし加工を行うため、指定寸法通り正確に表面加工を施すことが可能です。
ゴムの種類や硬度によっては、多少精度が落ちる場合もありますことをご理解・ご了承下さい。
レーザー加工 | 手彫り加工との比較 デメリットは?
ロールへの手彫り表面加工と比較し、レーザー加工にも次のようなデメリットもございます。
- 加工費用が割高
- 具の製作が必要な場合がある
- 焦げたニオイや汚れが発生する場合がある
- 出力調整のための試し彫りが必要な場合がある
1.加工費用が割高
旋盤を使った手彫り・砥石加工と比較して、レーザー加工の場合は加工費用が割高です。
基本的にレーザー加工の場合は、小型のハンドローラーの場合でも加工費が1本「10万円前後から」となります。
加工内容やサイズ、本数によっても単価が変わりますので、ご検討中の方は気軽にお見積依頼をなさって下さい。
2.治具の製作が必要な場合がある
案件にもよりますが、レーザー加工を行う際に「治具」が必要なケースがございます。
「治具」の製作費用は「レーザー加工代金」とは別に発生致します。
同サイズ品のリピート案件の場合は「治具」の製作費用は不要になります。
治具は前回ご注文時から1~2年程度は保管致します。
一定期間が経過すると、加工所にて治具を処分・廃棄させていただくことがございます。
あらかじめ、ご注意・ご了承下さいませ。
3.焦げたニオイや汚れが発生する場合がある
レーザーの高出力によりゴムの表面を加工します。
加工の際に、ゴム表面に黒ずんだ焦げのような汚れや、焼いたようなニオイが発生することがございます。
出荷前にロールを拭き仕上致しますが、汚れとニオイが取り切れないことがございますので、ご了承下さい。
4.出力調整のための試し彫りが必要な場合がある
レーザーの出力調整のために、ゴムローラーの端部より数ミリまでを試し彫りさせていただきます。
受注前のデザイン案のお打合せの際に、試し彫りの範囲についてもお伝え致しております。
レーザー加工 ハンドローラー実績のご紹介
レーザー加工仕様にて受注生産した特注ハンドローラー実績のご紹介です。
- ゴムローラーサイズ:φ50mm×150mm
- ゴムローラー材質:NBR(ニトリルブタジエンラバー)
- ゴムローラー硬度:45度
- 線幅=1mm
- 加工深さ=1mm
- マスのサイズ=10mm×10mm
- ロール端部より7mm程度 試し彫り
- 数量=1点
本案件のゴムローラーの材質は「NBR」で、硬度は45度です。
「NBR45度品」であれば、デザイン通りの精度が高い綺麗な仕上がりになります。
手彫りの場合も同様ですが、硬度が柔らかいほど、加工が難しくなり精度が落ちる可能性がございます。
ご用途
本製品は、ゴムローラー上に特殊塗料を乗せて、フィルムのような媒体に転写するご用途でお求めいただきました。
製作納期
治具製作を含め、加工に約40日程度日数をいただきました。
ゴムローラーの材料は当社に在庫があり、納期短縮ができました。
もし特寸のゴムローラー製造から特注でお受けする場合は別途40日程度は製作期間を頂戴致します。
ゴムローラー表面加工において、手彫り・砥石加工で実現できないような複雑なデザインの場合、レーザー加工であれば、ゴムロール表面に施すことができます。
お客様のアイデアを実現できる可能性がございますので、興味がある方は、気軽にお問合せ下さい。
参考:ゴムローラー溝切加工についての記事
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