- ゴムローラーの表面に溝切加工を施したいとお考えの方
- 溝切加工の種類についてお調べの方
- 溝切加工の機能・効果についてお調べの方
ローラーの溝切加工 / 表面加工
工業用や、試験用等で使用されるローラーには、表面に溝切加工を施す場合があります。
溝切加工をすることで、ローラーに、様々な効果を与えることが可能です。
溝切加工をすることで得られる効果
溝切加工を施すことで、得られる効果は例えば下記の通りです。
- 表面積が大きくなるため、塗料やインクなどを、より多くローラーに乗せることが可能
- シートなどの搬送時にバタつきを防ぐ
- シワ伸ばし効果を付与する
- ゴムローラーの放熱補助
- グリップ力やフィット性を向上させる
etc・・・
溝切加工が可能な材質は?
溝切加工は、NBR(ゴム)でも、樹脂でも、ウレタン、シリコンでも可能です。
- NBR (ニトリルブタジエンラバー)
- ウレタン
- シリコン
- EPDM (エチレン)
- ウレタン系 UV樹脂
- CR (クロロプレンゴム)
etc・・・
溝切加工の種類
- 縦溝
- 横溝
- スパイラル溝
- ヘリカル溝
- ダブルヘリカル溝
- ダイヤカット溝
以下、1つ1つの溝加工の種類について、詳細を記します。
縦溝
- ゴムローラーの摩擦係数を上げる
- ゴムローラーに柔らかさを付与
- ゴムローラーの放熱を助ける
- プラスチック等に型づけ
溝の本数やピッチ、太さなどを指示下さい。
横溝
- ゴムローラーの摩擦係数を上げる
- ゴムローラーに柔らかさを付与
- ベルト等のスリップ、蛇行を防ぐための搬送用途
- プラスチック等に型づけ
溝の本数やピッチ、太さなどを指示下さい。
スパイラル溝
- 鋼板や合板、合紙などのコーティングローラーとして使われ、溝切した分、コーティング剤の塗布量を増やすことが可能
スパイラル溝切の向きを右下がりか左下がりかご指示下さい。
上の写真は、「スパイラル溝加工」を施した樹脂材質のローラーです。
両端は塗料の液だれ防止のために少し太めの「縦溝加工」が1本ずつ入っています。
ヘリカル溝
- ベルト等のスリップ、蛇行を防ぐための搬送用途
- ゴムローラーの放熱を助ける
らせんの角度と溝の本数をご指示下さい。
ダブルヘリカル溝
- 布、紙等のしわを伸ばす
- ベルト等のスリップ及び蛇行防止
- ゴムローラーの放熱補助
らせんの角度と溝の本数をご指示下さい。
ダイヤカット溝
- ゴムローラーの放熱を補助
- フィルムや紙のフィット性を高める
- ベルト等のスリップ・蛇行を防ぐ
らせんの角度と溝の本数をご指示下さい。
溝を綺麗に仕上げるためには?
材質が硬質なほど、綺麗に溝切加工が仕上がる可能性が高いです。
当社では、最低でも、ゴム・樹脂ローラーの場合は40度以上を推奨致します。
材質によっても異なりますが、軟質のローラーは綺麗に溝が切れない場合があります。
溝切加工のコストカット例
当然ですが、溝切加工は細かい加工が必要なほど、加工費がかかります。
当社では、実際にお客様に溝切加工費を抑えるように、例えば、下記のようなご提案をさせていただいております。
上の手書き図の左側は、ローラー回転させながら、溝を、スパイラル状に切ることにより、実質1本線で加工してコストカットする方法です。
反対に上の図の右側のように、縦に1本ずつ溝を付けていく「縦溝加工」ですと、数回に渡って溝切加工を行うことになるため、「スパイラル溝加工」よりも加工費が高くなってしまいます。
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