- 当社で、どのようなゴムローラーを製造できるか確認されたい方
- ゴムローラーはどのような種類があるのか知りたい方
- ゴムローラーの仕様についてお調べの方
ゴムローラー まとめページ | 材質・硬度・加工・用途・注文方法など
ゴムローラーの製造・加工をご検討でしょうか?
本記事は、ゴムローラーの材質や加工などについての仕様や、ローラーのご用途、そして自社製造製品のラインナップについて、まとめてあります。
当社への発注をご検討でしたら、参考にしていただけますと幸いです。
ゴムローラーとは?
一般的に、ゴムローラーとは、
「金属などの円筒状のローラー芯材に、弾性や機能があるゴム材質を被覆したもの」と定義付けられます。
ゴムローラーは、ゴムが有している性質や特徴を利用し、様々な用途に使用され活躍しています。
補足として、当ページはゴムローラーについての案内ページではございますが、当社ではゴム以外にも革や生地、ブラシなどの材質を芯材に被覆させたロール製品を提供することも可能です。
ゴムローラーの使われ方
ゴムローラーをどのように使用するか、当社のお客様を大まかに分けると、下の2通りとなります。
- 人の手に持って使用 | ハンドローラータイプ
- 印刷機・搬送機などの機械に設置して使用
1.人の手に持って使用 | ハンドローラータイプ
「人の手に持って使用 | ハンドローラータイプ」の場合、当社では自社オリジナル製品として規格品=在庫品をご用意・販売しております。
規格製品以外のゴム材質品やサイズ品をお求めの場合は、1点から製作を承ります。
2.印刷機・搬送機などの機械に設置して使用
機械に搭載して使用するゴムローラーの場合は、機械の製造メーカー様によってゴムローラーの規格・寸法や仕様が決められています。
当社で機械向けゴムローラーの修理や巻き直し、複製を行う場合は、機械メーカー様のマニュアルなどに掲載されている規格・寸法・仕様の通りにローラーの修理・製造を承ることが基本です。
ゴムローラーの注文方法
ハンドローラータイプ | 規格品=在庫品
当HP上「規格商品ページ」の各製品ページにて、写真や製品の特徴などをご紹介・ご説明致しております。
価格表の掲載もございますので、ご参考にして下さい。
ご注文の際は、当社公式のECカート販売サイトがございますので、ご利用ください。
下のバナーよりアクセスが可能です。
( 各 規格品=在庫製品ページの最下部にも入口をご用意してございます。)
ハンドローラータイプ | 特注品
ハンドローラータイプの規格品ラインナップにないような「材質」・「サイズ」・「加工」などをお求めの場合は、特注にて1点からゴムローラー製品をご提供可能です。
まずはお見積りをさせていただきますので、下の必要事項をご連絡いただけますと幸いです。
- ご使用用途
- 製品に使用する塗料や洗浄剤についての情報 / 使用があれば
- ゴムローラーの仕上直径
- ゴムローラーの芯金直径
- ゴムローラーのゴム部分の長さ
- ご希望のゴム材質 / 分からなければご用途をお知らせください
- ご希望のゴム硬度 / 分からなければご用途をお知らせください
- その他の付加機能など / 導電性・表面加工・色の指定など
- 数量 / 複数本製作の方が単価が割引になります。
下のリンク内は当社の過去に製作した特注品ゴムローラーの実績を写真付きでご覧いただくことが可能なページです。
ご参考にして下さい。
機械向けのゴムローラー
印刷機や搬送機など機械に搭載されるゴムローラーの巻き替え、修理、複製をご希望の場合、1本から対応致します。
まずはお見積りを取らせていただいておりますので、気軽にお問い合わせ下さい。
基本的には、製作・納品後に機械に取り付けてうまく稼働できないといったトラブルがないように、機械メーカー様が定めた仕様にて製作を承りたく存じます。
そのため、機械のマニュアルなどに付属するローラー寸法表、図面などがございましたら、お見積り依頼の際に併せてお送りいただけますと幸いです。
過去に別の業者様でロールの複製、修理、巻替えなどを行ったことがございましたら、その際の仕様書や伝票に記載されている情報を元に、ロールの製造・修理対応が可能なこともございます。
恐れ入りますが、寸法表や図面、その他仕様書などの情報がなく、お客様の指定にて寸法・仕様のご指示を頂戴した場合、万が一、製作・納品後にローラーによるトラブルが発生した場合に保証致しかねますので、予めご了承下さいませ。
また、お見積りにあたり、下の必要事項をご連絡下さいませ。
- ご使用用途 / オフセット印刷、搬送用、水絞り、フィルム巻取りなど
- 製品に使用する塗料や洗浄剤についての情報 / 使用があれば
- ゴムローラーの仕上直径
- ゴムローラーの芯金直径
- ゴムローラーのゴム部分の長さ
- ご希望のゴム材質 / 分からなければご用途をお知らせください
- ご希望のゴム硬度 / 分からなければご用途をお知らせください
- その他の付加機能など / 導電性・表面加工・色の指定など
- 数量
- お客様の状況が確認できる機械やロールの写真など
上記のような資料や情報、写真などがよく認識できるようにご連絡いただけますと、お見積りの回答までの時間が短縮でき、かつ製作・納品後のトラブルのリスクも抑えることができます。
お手数をおかけし、恐縮ではございますが、ご協力の程、何卒、宜しくお願い申し上げます。
ゴムローラーの用途
下のリンクより、用途ごとにゴムローラーについて解説した記事へアクセス可能です。
当社の実績としては、大きく分類しますと、下の3つの分野でローラーをご提供させていただくことが多いです。
- オフセット印刷など、印刷関連
- 版画・リトグラフなど美術関連
- 搬送用、圧着用、など工業用関連
1.オフセット印刷など、印刷関連
印刷の機械向けにゴムローラー巻替え、修理、芯金複製などを行っております。
オフセット印刷
オフセット印刷機、または小型活版印刷機・テキン用ローラーなどの印刷用ゴムローラーが使用されます。
もともと当社はオフセット印刷以前の印刷方式である、コロタイプ印刷の分野においてゴムローラーや革ローラーを提供してきた実績がございます。
その後、コロタイプ印刷の生産性・効率性の低さもある中、自然とオフセット印刷技法が印刷市場において一般的な印刷方法として普及していきました。
当社ではこの時代の切り替わりの経験も経ており、オフセット印刷が普及し始めた頃からゴムローラーを提供し続けております。
活版印刷・フート印刷
現在でも活字を使った活版印刷機は全国で活躍しています。
名刺やショップカードなど味のある、オシャレで立体感のある印刷が可能です。
ワークショップなど、印刷体験が可能な施設や印刷所もあります。
2.版画・リトグラフなど美術関連
機械ではなく手作業で使用するハンドローラータイプ製品を版画美術の業界へご提供させていただいております。
リトグラフ
平版印刷技法が用いられるリトグラフにおいて、当社の「平版ゴムローラー」を多くの作家様にご愛用いただいております。
またゴムローラーだけでなく、国内で唯一当社が製造している革製のローラーもリトグラフの製版ローラーとしてお使いいただいております。
銅版画、リノリウム版画、油性木版画など
リトグラフ以外の版画分野でも当社のハンドタイプ「ゴム手ローラー」製品を全国各地でご利用いただいております。
それぞれの技法や作品制作に合わせて、特注製造ローラーとして、ご自身の求める寸法・仕様の1本をご提供することも可能です。
3.搬送用、圧着用、など工業用関連
その他、「機械向け」「手作業で使用するハンドローラータイプ」の両方について、工業用関連の各種ゴムローラーのゴム巻きやロール仕様のご提案を承っております。
上記のように、搬送用(コンベア)・圧着用などを始め、脱水機械の水絞りロールや、塗料機械の塗布ロール、フィルム巻取り機の巻取りロールなどの様々な分野、種類のゴムローラーの製造・加工を承っております。
ゴムローラーの仕様 | 材質
当社で提供可能な材質
当社では、主に下の表中の材質についてローラーを製造することが可能です。
表中にない材質でも製造・提供可能な物もありますので、気軽にお問合せ下さいませ。
ゴム材質の機能比較
ゴムローラーの「材質」の機能や耐性などをまとめたページがございます。
下のリンクカードよりアクセス、ご参考にして下さい。
ゴムローラーの仕様 | ゴム硬度
ゴムローラーはゴム材質の硬さが数値化されます。
「ゴム硬度」というもので、決められた規格の硬度計で計測した数値を表します。
おおよそ20度~90度程度の範囲でお客様にご指定いただきます。
メーカーによって違いがありますが、だいたい5度ずつの硬度を指定することが可能です。
数字が小さいほど、軟質であることを意味し、軟質・硬質、それぞれに機能が違ってきます。
「ゴム硬度」について詳しく、知りたい方は下のページをご参照下さいませ。
ゴムローラーの仕様 | 機能性付加
導電性を付加
ゴムは電気を通さない絶縁体です。
しかしお客様によっては、機械に使用するゴムローラーによって機内に静電気が溜まってしまいトラブルが発生しお困りのケースがございます。
そのような場合に、電気を通す「導電性ゴム」材質をロールに採用して、帯電を防止するような処置が可能です。
食品衛生法 適合材質
食品回りの製造ラインで使用されるゴムローラーの場合は、「食品衛生法」に対応・適合したゴム材質が求められます。
当社では「NBR」を始め「食品衛生法」に対応したゴム材質をご提案・ご提供することも可能です。
下の記事は過去のシリコン材質での製作事例です。
粗面仕上
ゴム巻き加工後、仕上はサンドペーパーなどを使って、ゴム表面を綺麗に処理します。
その際にあえて意図的に表面を粗めに処理することも可能です。
オフセット印刷機のある特定の機種では、インキ練りローラーを「粗面仕上」にすることで、インキ練り効果を高めるような使い方・実績もございます。
また同様にオフセット印刷分野の水ローラーにおいては、水上がりが悪い際に、粗面仕上のロールを用いることで、水のあがり量を増やすことも可能です。
デメリットとしては、表面が粗目になるため、インキの着けロールなどは、表面のゴム目が印刷に反映されてしまい不向きです。
親水NBR材質
オフセット印刷においては、ローラーを使って水を移動させる役割を果たすローラーがございます。
そのようなローラーには親水性を高めた「水ローラー用のNBR材質」が適任です。
ゴムローラーの仕様 | 表面加工
手彫り 溝切加工
ゴムローラー表面に様々な種類の溝切加工を施すことが可能です。
溝の種類によって、用紙やフィルム搬送時のシワを防止したり、塗料の塗布量を増やしたりできます。
下のページでは溝切加工の種類を紹介しています。
レーザー加工
ゴムローラー表面にレーザー機を使って複雑な表面加工を施すことも可能です。
手彫りでは加工不可の曲線もロール面に加工することができます。
アール加工 / テーパー加工
ゴムローラーの端面に「アール加工」や「テーパー加工」を施すことが可能です。
お客様より数値をご指示いただいております。
ゴムローラーの補助部品 | ベアリング
「ベアリング」や「コロ」といった付属部品はゴムローラーの回転を補助する役目を果たします。
すべてのゴムローラーに付属するわけではありませんが、使用用途や機械設計に合わせて適切な回転補助部品を選定し、取り付けます。
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